花嫁と咎人


これぞ、毎回恒例「年上女は落とせない。」漫才。
オズがシャルを好きなのか、シャルがオズを好きなのか。
はたまたどちらも嫌い同士なのか。

それは誰にも分からない。


「こ…今回も、素敵な拳をありがとうございます副キャプテン、」


立ち上がりながら女性、シャルを一目見ると…彼は再び歩き出した。


「…でも今度は負けないからな!」


だが、お互いイタズラを仕掛けてはそれを延々繰り返している変な二人。
それでもやっぱりキャプテンと副キャプテン。

ちゃっかり仕事をこなすのが偉いところ。

チッ、と舌打ちしながら靴の汚れを払い、
歩くオズの視界に入ったのは…レンガで出来た家。


背景の海を一度見て…ふぅとため息を吐いた後、オズはその扉の取っ手を掴み、


中へ足を運んだ。


「―――…。」


そしてその視界に入ったのは、円卓に均等に並べられた椅子に座る男女4人。

と、目の前の空席。

オズはその空席にドッカリと座ると、一人ずつ右から順番に視線を移した。

初めに眼鏡をかけた男。


「ゼロバルツェル」


二番目に厳つい風格の男。


「ギリアノックス」


三番目に露出度の高い服装の女性。


「エリアスハイデン」


四番目に同い年くらいの青年。


「ファーレンオッド」


確認するように口に出し、全員を見回すと口元に笑みを浮かべて彼は告げる。