「―…フラン。」 その手をぎゅっと握り締めて、俺は前を見据えた。 「もう少しだけ、頑張ってくれ、」 走る馬。 焦る心。 まだ、君に話したい事が沢山あるんだ。 まだ、伝えて無い事があるんだ―。 最後の嘘、とても大きな嘘。 いつかそれを打ち明けた後も 君と一緒にいたいから。 「絶対に、死なせたりしない…!」