◆ ◇ ◆
久しぶりに開くサミュエルの手帳。
私はペンを取り出しゆっくりと文字を書いていった。
「…昨日は、えっと、沢山の事が…ありました。沢山の事がありすぎて、何を書いていいのか……分かりませんが、強いて言えば…」
「ハイネが死んで、生き返って、でもハイネはモテモテで、そんなハイネにフランちゃんを奪われたオレは只今絶賛ヤキモチ中です。」
突然顔の横からオズの声が飛んできて、慌てて私は日記を閉じる。
「なっ、何してるのオズ!」
しかし彼は何ともふて腐れたような顔をして、ちぇっと口を尖らせた。
「別にー?ハイネにフランちゃん取られてちょっと嫉妬してるだけ。」
嫉妬?
「…ね、フランちゃん。オレの何処が駄目なの?」
そして彼はずいっと顔を近づけてきて。
「そ、そんな事言われても…」
どうやら困った顔をしている私を見て、楽しんでるみたい。
すると今度は、
「じゃあハイネの何処が好きなの?」
そんな事を聞いてくる。
勿論私の顔は一瞬にして真っ赤になり…たじろいでしまって。
もじもじと唸るばかりの私を見て満足したのか…オズは笑うと私の髪をくしゃっと撫でた。
「そう言う顔すると、また襲っちゃうよ。」
そう言って笑う彼。
「…もう、冗談はよして!」

