ちょっといつもと違う春樹くんに見えたけれど、あたしは言った。

「チョコレートは好きな人にあげるよ。ポケットにね。」

「ふ〜ん…。」

なんだか納得がいかない様子の春樹くんだったけれど、それからはチョコのことを言って来なかった。