「…………かっわいくねーの」


つか、傘返すなら直接返せっつの。


入り口を眺めながら呟いて、百円玉を軽く浮かせてまた、手の平に収めた。



うむ。やっぱ素直が一番だな。



そう思ったが、何故か少しだけ口元が緩んだ。