300秒





余韻が消えて、会場が静寂に包まれてから立ち上がる。
今もしかしたら酷い顔してるかもしれない。
もういいや、前向こう。
深く礼をした。
拍手が耳に届いた。



ふらふらと舞台袖へと戻る。
視界がぼやける。
何だこれ、息も震えてる。
終わったんだ、なぁ。



片付けをして観客席に戻ったら笑顔の由月がいた。
「お疲れ」の言葉にほっとした。



そして、結果発表。
指を祈るように組んでぎゅっと目をつぶって、目を開けてステージを見た



『二津木高校金管八重奏―――』



ひゅっと息を飲んだ。