『由月に恥じない演奏を』
この言葉を自分に言い聞かせた。
破ったら、きっと彼女に顔向けできない。
私なりに必死だった。
でもうまくいかないことが多くて。
もっと練習がほしい。
もっとみんな一生懸命練習してほしい。
…今のままでいいの?
由月にそういうことを相談したときもあった。
彼女はあまり変わらなかった。
いつも通り部活にきたし、私や金管メンバーと話して笑ってた。
彼女は今年何の大会にも出ず、3ヶ月近く基礎練習をすることになった。
由月はこれとは別の大会に出たがってたけど…多数決でその意見は通らなかった、らしい。
一緒に行動することは減ったし、部活の時疲れたような顔をしてた。
「寂しい、もうやだ」って愚痴る声を聞いてしまった。
金管八重奏と由月の間に隔たりができた。
もう、どうしようもないことだった。
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