…−ガラガラ−


教室の扉を開けて、中へ入ると…


「柚〜!!おはよう。っていうか何で先に学校に行くかな??」



そう言いながら亜弓は柚の元へと駆け寄った。



そんな光景を毎日、眺めながら亜弓と自分を重ねていた。





きっと私は、柚があまりにも近くに居すぎて安心してたのかもしれない。


ずっと私の側に居てくれる…見えない何かで繋がっているのだと…




「…そんな訳ないよね」


…ボソッと私は呟いた。


「どうかした??みのりちゃん??」



隣の席に座っていた『祐介 ユウスケ』が不思議そうに話しかけてきた…



「あぁ〜うぅん。何でもないから…気にしないで!!」


「そぅ…」



もぅ…私ってばバカなんだから、口に出しちゃうなんて!!!



今は誰にも私が柚を好きだってバレナイようにしなきゃ!!いけないのに!