いつの間にか花音ちゃんは寝ていて、面会時間も過ぎていた。 「いっけね… もうこんな時間か また来る。 おやすみ!」 そう言って部屋に甘い香を残して帰っていった。 彼が居なくなると、途端に寂しくなった。 さっきの出来事を思い出すと、また胸がドキドキする。 「聖君…」と口にすると、頬が熱くなる。 初めての感情に戸惑いつつも、これが恋なのかな、って思う冷静な自分もいて正直驚いた。