好きな子、居るんだ……



分かっていたことなのに、やっぱり辛い。



彼は青春の真っ只中なんだ。



好きな子くらい、いるに決まってる…………



「せ………いか……?
なんで…泣いてるの?!
俺、なんか傷つけるようなこと言っちゃったか…?!」



「え……?」




自分の頬を触ると、涙で濡れていた。



だめ……







好きになったらだめなのに…………