「聖華…
あのさ、花音連れて来れるのは土曜日だけなんだけど…」


どこか言いにくそうな彼に、「どうしたの?」と笑いながら言った。


「それ以外の日も来ていいか…?」


言っていることがすぐに理解できなくて、頭の上に"?"が浮かぶ。


「…っだからその…
聖華の見舞いに俺一人で来てもいいか?」


あたしは嬉しくて、つい「どれくらい来れるの?」って聞いてしまった。


すると彼はいつものはにかんだ笑顔で「大学近いから、毎日来れる。」って言ったんだ。