数分前の私は これからのふたりの夜は幸せなものに なると信じていたはず。 よく ドラマにありがちだけど私の心の中で 何かが崩れていくのを 確かに聞いた。 ―ガチャ ドアノブが開いて 外の匂いがした。 本当は 笑顔だったはずの二人。 私と目を合わさずに 目の前に座った彼。 しばらく沈黙があって 「…本当にごめん。」