そしてあたし達は屋上へ行った。

まだあたしは涙が止まらない。


雄也の手があたしの背中をさすってくれている。

優しく大きな手。

この手で雄也はボールを投げているんだ。

「また守ってやれなくてごめん。」

「ううん。守ってくれたぢゃん。ありがと。
てかどうしてわかったの???」

「なんかわかんねぇーけど麻緒があぶねぇーって思った。」

「雄也すごいね!」

「まぁな!笑」