「ピーンポーン」

朝が来た。
いつものように雄也が迎えに来た。


あたし会うの恥ずかしいなッ!

だってきのうはあたしのファーストキスを奪った。


雄也はファーストキスぢゃないのかな???
モテるからきっとファーストキスぢゃないよね。

そんな事を考えながら歩いていた。


「麻緒。???」

「なッ!なに?!」

「斎藤とは別れろよ。」

「別れられるならとっくのとうに別れてますよ。
あたしと斎藤隼人が別れたら雄也が野球出来なくなっちゃうんだって。」

「俺の事は気にすんな。俺は大丈夫だから。」

「わかった。今日別れる。でも雄也も来て。」

「あたりめぇーだろ???1人で行かせるわけねぇーよ!」