放課後あたしは斎藤隼人を呼び出した。


そう。

別れを告げるため。


「斎藤君。あのさッ!」

「俺と別れられねぇーよ。」

「ごめん。別れよう。」

「お前は俺から逃げられねぇーよ。ぜってぇーな。」

「ど、どうして???」

「お前伊藤雄也が好きなんだろ???」

「どうして雄也を知ってるの???」

「俺はあいつが大嫌いだから」

「どうして???」

「どうでもいいだろ???お前には関係ねぇー!」

「でも別れて。」

「無理だな。お前は俺から離れられない。」

「どうゆうこと???」

「お前が俺と別れる=あいつが野球出来なくなる。それでもいいのなら別れてやる」





ヤダ!絶対ヤダ!

雄也から野球をとる。ありえない。



「別れない」

「よし。なんで俺がお前みたいなブスに振られないといけねぇーんだよ!お前アホか???」