電車のなかでもずっと手は離さなかった。

「お前何部入んの???」

「帰宅かなーっ」

「ぢゃあ俺の出る試合全部見に来い!」

「いいよぅ。」

「嫌???」

「ううん。」

「野球の事なら全部俺が教えてやるよ!」

「うん!
毎日雄也ん家行っていい???」

「いいよ!サボんなよ!」
サボる訳ない。

「はぁい!」

朝からルンルンなあたし!