SWEET CAFE

料理は見た目通りとても美味しくて、一瞬で私を幸せな気持ちにしてくれたけれど、でもやっぱり長くは続かなかった。



食べ終わったら、やはりどうしようもない虚しさがこみあげてくる。



『すいません。』
急に向かいに座っている男の人が、抑揚のない声で店員さんを呼び、『苺のタルトとチョコケーキとバニラアイス』と、これまた抑揚のない声で、とても一人では食べ切れないくらいのデザートを注文した。



注文の品が次々と机に並ぶ。


甘いもの好きじゃなさそうなのに。



不釣り合いなデザート達が全て運ばれて来て、店員さんは行ってしまった。




「食えば。」

ぶっきらぼうなセリフが私の耳に届いた。


驚いて相手をみる。

目が合う。

「俺、甘いの苦手だから」