SWEET CAFE

こんな若い人が一人でくるんだ。
結構かっこいい。

そんなことを思いながら男の人を見ていると、

「何か?」

あたしの視線に気付たらしい、男の人が話し掛けてきた。

やばっ、じーっとみちゃったよ。。。

「いえ」と笑顔で返してメニューに目をうつす。


「ご注文はいかが致しますか?」

注文を決めていなかった私は焦って「本日のランチ」と咄嗟に答えてしまった。


「お飲みものは?」

『ホットココア』と言おうとしたけれど、“良い大人がココアかよ”と思われたくなくてホットコーヒーを注文した。


誰にみられるわけでもないのに、私はいつも周りを気にしてしまう。


そうやって自分を守って、正直な気持ちを隠している。もう、ずっと前から。


だから、彼とだって別れられないのかもしれない。



メニューを戻して窓に目をうつした。楽しそうな町並みがみえる。

別れたほうがいいってわかってるけれど、なんとなく戻って来てくれる気がしてふみきれない。


あたしって本当にバカだなぁ……