SWEET CAFE

自分の状況を段々と理解してきた私は、無理やり笑顔を作って聡介さんをみる。



「迷惑かけちゃって本当にごめんなさい、なんか聡介さんには助けてもらってばっかりで。」


『“さん”いらない。なんかあったら、電話して。』



彼が私の手をとったと思ったら、何か紙のようなものを握っていた。

何だ、これ。


考える間もなく、尋ねる暇もなく、次の瞬間には彼の後ろ姿をみている自分がいて。


紙を開いたらそこには番号がかかれているだけだった。






なんか、今更冷静になってきた。


“さん”いらないって?
呼び捨てでいいってこと?

というか、聡介さん…聡介はどうしてあの場所にいたのかな。

どうして私に色々してくれるのかな。



ふと時計をみる。


やばい、もうこんな時間。


心の傷は相変わらずチクチク痛むけれど、とにかく会社には行かなくては。

自慢じゃないけれど、私は会社をやすんだことはない。
例え心が痛くたってそれは変わらないし、朝ごはんだってちゃんと食べる。

聡介には仕事が終わってからお礼の電話をしよう。



とりあえず、私はベットから出て、コーヒーをいれることにした。