いつもだったら、絶対にできないと思うのに。 できたのは…きっと。 由宇の温かさと 安心感、から。 由宇がいないと、 あたしは、ダメみたい。 「うん、知ってる…。でも、本当、良かった」 そう、また耳元でささやくと、 あたしから離れた。