「相変わらずの扱いだな、春恵」




またしても後ろから声がして振り向けば…






「まぁ、お前がいつもアホずらしてるからだろうけど」






得意げな顔でこちらを見ている『昌(あきら)』が立っていた。








…お前もかよ。









「誰がアホずらだって」



不機嫌極まりない声でそう言えば、




「お前しかいないだろ」



と、当たり前のように返してくる始末。











「誰かさんみたいにいっつも仏頂面で、生徒から恐がられてるよりマシだ」




「俺はこれで満足してるからいいんだよ。子供好きじゃないしな」



負けじと言い返せば、さらっと軽く交わされる。









…だったら何で教師になったんだよ。




何て言ったら、またあーでもこーでもないこと言われるだろうから、黙っとくけど…。




あぁ…俺ってホント苦労人。







俺に優しい言葉をかけてくれる人はいないのでしょうか。