「壱成くん」 「んー?…あき?」 「…あきさんって誰?」 「え、うわっ」 放課後、教室で亜紀をまっていたところだった。 いつものように自分の机で寝ていた俺を起こしに来たのは、当然亜紀だと思っていたから、まったく違う人物に驚いた。 これが、亜紀の言っていた…えーと、なんだっけ。なんとかちゃん? クラスメイトの名前は亮と男子数名しか覚えてないからよくわからない。