『アイシテル』を忘れない。



僕は耐え切れなくなって飛び出した。

そして那智に電話した。


「…な、ち…」
《おー…?》
「ありがとな?」
《ハァ?お前がありがとうとかキモイ。》
「いいんだよ!今から会える?」
《無理。》
「はぁ?」
《俺だって沙雪好きなんだから、お前の背中ばっか押してやれねぇの。》
「那智…」
《けど…俺も夏音も、めちゃくちゃキモいけど、お前らの事好きなんだからな!》
「那智…キモい。」
《分かってるよ!俺だって言いたくねぇ!じゃな…》


なんだか笑えて来た。

背中押せないとか言って、ちゃんと押してくれる、大切な親友。

何時も僕達のことを考えてくれる、友達として大切な夏音。

2人がついてたら、僕達は大丈夫だ。

絶対に、4人で笑い会える。




pi

「あー…沙雪?今から会える?」
《うん…。》