それから約3日。
僕は夏音の告白の返事もしないまま、時間だけが過ぎていった。

僕はといえば、
沙雪との幸せな毎日を過ごしていた。

今日は、何時も2人で食べてる昼食を、お昼休み後半に食べよう、という事になって、僕は那智と、沙雪は夏音と話をしてから、沙雪達が居る屋上に僕が向かう事になった。


「んじゃ、そろそろいくわ!」

立ち上がった僕に那智が再び声をかけた。

「ん―…悠、順調?」
「いまの所は!」
「悠…もし、悠が無理になったら俺が沙雪を幸せにするからな?」
「…んなこと、させねーよ!」

僕はそう言って、那智のもとから沙雪のもとへ急いだ。

「さ…」

屋上のドアを開けようとした時、沙雪と夏音の話し声が聞こえた。

…待っておくか。

そう思って、なるべくドアから離れたところに座り込む。

「あ、沙雪…悠に言ったの?」
「…まだ。」
「早く言いなよ?」
「ん…、」
「じゃあね、」

一体、何を僕に言わなきゃならないんだろう?

まだ、やっぱり那智が好き…とか?

そんな事を考えていると、ドアが開いた。

「「…あ。」」