「何よぉーっ!」
そう言うと沙雪は僕のコーのポケットに手を突っ込んだ。
「ちょ、止めろって!」
「携帯ゲットー!!」
そのままの画面で携帯を閉じていた僕は携帯を取られると結構あせってしまう。
「…あれ?これ…?」
「あぁーっ…!」
沙雪はやっぱり少し強引な所があるみたいで、僕の携帯を開いてしまった。
「悠ちゃん…、これ、見てたの?」
「や、ちがくて!これ、メール見てたら出てきて…!」
沙雪が下を向いていたので、ってのもあるけど僕はこんな事になれていないから変に大変だった。
「悠ちゃん…、」
その次に沙雪が言ったのは…
「なんか、可愛いね!」
だった。
「は、はぁ?俺、男なんだけど!?」
「だって、女の子みたい…!」
「沙雪…俺もう先行く!」
そう言って少し早く歩くと、
「悠ちゃん!待ってー??」
と沙雪が走ってきた。


