「今日は星が綺麗だね」 視線を前に戻すと、とても美しい少年がいました。 「君、名前は?」 「キャシーよ、あなたは?」 「僕はジャック、よろしくね」 そう言って右手を出して 「もっと星が見えるとっておきの場所にキャシーを招待するよ」 「わぁ、それは素敵ね。連れて行って欲しいわ」 両親から知らない人にはついて行くなと言われて育ったキャシーは、この日初めて言い付けを破りました。