「ごめんね。びっくりしたよね。突然私が姉です、だなんて言ったって信じてもらえないよね。でもこれが証拠。」





そう言って深春が持ってきたのはあの、私がずっと身に付けてたネックレス……。





「そのネックレス……。まさか、あの時探しに来たって言ってた妹って……。」




「うん。……千春のことよ。私と千春は異世界の王の娘として生まれたの。でもね、私たちは双子だった。王の子は1人、その子に王位を継承するというのがわが国のしきたり。」




そう言って、深春は一枚の写真を取り出した。




「お父様とお母様は大変心を痛めております。しきたりを守って千春を捨ててしまったこと。」



その写真に写ってたのは、優しい目をした夫婦だった。




「これって、私のお父さんとお母さん…?」




似てると。



自分でも思ってしまった。