「あの、さ……深春ってさ、何で転校してきたの?こっちの辺に何かあるの?」 遠回しに聞いてみた。 多分、ストレートに聞いたら私が、怖い……。 養女っていう事実を本当の本当に認めてしまう気がするから。 やっぱりどこかで認めたくなかった。 「何でってね~。妹を探しに、ちょっと……ね。」 「何そ……。」 ピンポーン 私の質問はチャイムによって打ち切られた。