誰かが手を差し伸べてくれた。 戸惑ったけど、私はその手を取った。 「ありがとうございます。」 「いいけど。こんな夜中に女の子一人じゃ危ないだろ?なんで一人なの?」 「…。」 答えることは出来なかった。 「聞いてほしくなかったことらしいな。悪い。」 「いえ…そんなんじゃ…。」