<咲が苦しんでるのは俺のせいなんだろ?親父からも紹介されてたし。いい機会だから。まだ結婚は無理だけど婚約者って形になってる。だから…咲を頼む。>





「はは。冗談だろ?」




<ごめんな。兄ちゃん。じゃっ。>








「おいっ!奏汰!」






切られた。





お前ら。似たもの同士。





人をかばって、自分の幸せを逃がすなんて。





不器用すぎ。










そして俺は決心した。




学園に乗り込む。




咲を連れて。