体温が奪われて、一気に寒くなる気がした。 (怖い…っ) 耐え切れなくなって、爽哉の胸を力強く押した。 悲しそうな顔をして、唇を離してくれた。 酸素をとりいれようと、必死に息をすう。 「…別れよっか、姫」