驚いた顔で、こっちを向く大地。 視線が絡み合う、なんて何週間ぶりだろう。 練習のときも、いつも目はあわない。 息をあわせないといけないのに、あたしたちの所はくずれてた。 「…別に」 そっけない答え。 あっていた歩調も、速く歩かれて崩れてく。 「全然、別にって感じじゃない! ちゃんと見てよ」 後ろから声をかけても、無視。 仕方ないから、走って先回り。