「大丈夫だよ。あたしたちは、ずっと一緒だから」 ごめんね、二人とも。 黙ってて…。 しばらく、三人で抱き合ったまま泣いた。 沈黙をやぶったのは、授業終了のチャイム。 「サボっちゃったね」 「別にいいじゃん。緋苺のほうが大事だよ」 「…今日、始業式だよ」 「緋苺のほうが大事。 渡辺への想い、捨てられないでしょ」 アリスが、あたしを膝の上にのせて聞く。