必死に手の甲でぬぐう。 でも、あふれて止まらない。 (あ…こんなに好きだったんだ…) やっと、自分の中の想いに気付いた。 同時に、苦しくもなったけど…。 「麻耶、イイコなんだけどね。 緋苺はニガテなタイプでしょ」 きぃ…と、どこかのドアが開く音がした。 顔をあげて、濡れた瞳でその教室を見る。 「音楽室…」 こんな音楽室、あったんだ。