爽哉もうなずいて、また抱きしめた。 「そんなことされたら…俺、大地を殺すかも」 「やめてよっ、爽哉くん!」 え…大地は殺さないでよっ。 いつまでも、ウソをつき続けられる自信がないもん…。 「そういえば、緋苺をさらった犯人は?」 犯人…大地のこと? アリスが思い出したようにつぶやいて、あたしに抱きつく。 ずっと抱きしめていた爽哉の腕をはなしてから。