爽哉は、はぁ…とため息をつき、諦めたような、呆れたような顔をして、話しだした。 招待状をバッグにしまって、歩きだしながら。 「…大地がいる」 それを聞いて、やっと分かった。 さっきのを見た爽哉は、心配してるんだ。 また何かあったら、って。 「大丈夫、ずっと一緒だったもん、分かるよ。 それに行かないと、文句言われそう」 わざと明るく言い、前を歩く爽哉を追い越して振り向き、にこっと笑った。