2つにわれたチョコレート【完】




不思議に思いながら、視線をおとして机を見た。






ラクガキがたくさんある机。



これとも、もうすぐお別れかぁ…。



なんだか寂しくなって、涙がでそうになった。



「そ…そうだ、大地はどうしてここにいるの?」


「なんとなく」


「あ、そうなんだ…」



続かない会話。



こんなこと、なかったのに…。






悲しそうな顔をしているのに気付いたのか、大地はあたしに近づいてきた。