爽哉のおかげか…すこし笑顔になれた。 「あ、やべ」 いきなり思い出したように、立ち止まる爽哉。 そして悩みだす。 「どうしたの?」 「…担任に、放課後来いって言われてたんだ。 まだ30分はあるよな? 悪ぃ、姫。ちょっと教室で待ってて」 「あ、分かった。じゃあ…4組の教室、いるね」 本当は、先に帰ろうかと思った。