「やだ……何か――もう……」


きゅうぅぅ……。
――胸がイタイ。


………………。



「――――あ……そっか」



もう、今さら気づくなんて……。

ううん、そんなの嘘。


きっと、ずっと前から感じてた。

わたしの中に芽生えていた想い――…



「わたし……彩人くんの事――――」



いつの間に、


こんなに好きになってたんだろう?



だけど……。

今さら認めたって……もう遅い。


例え嘘でも、なれていたかもしれない「両想い」――。

もう、きっと叶わない。



「どうしよう……こんな気持ちになるなんて……」



窓の外に輝く星を見上げて、問いかける。


行き場のない想いを――心を。


いったい、どこに隠したらいいですか?





――明日は、いよいよ学園祭スタートです――