わたし、やっぱり――…



この人の事、好きだ――。
どうしようもなく、好き……。


好きだと気づいて4ヶ月。

初めての恋に戸惑いながら、片想いをしてきた。



夏休み、会えない時間が続いたせいで、
40日分の想いが溢れてしまった。



――好きです。

――ごめん。



たった3文字で終わってしまった恋だけど、


もう二度と、気持ちを伝える事はできないけど、


密かに想っているくらい、いいかな?



あきらめるなんて、今のわたしは無理だよ。




ねえ、神様……。

このまま好きでいても、いいですか?




「天人くんなら絶対、美大に行けるよ!」


わたしは1人で盛り上がって、思わずそう叫んでた。




「ありがとう」

天人くんが優しく微笑んでくれた。





――『いつか振り向いてくれるって、信じてる。だから、考えて……天人だけじゃなくて、俺の事も』――



ごめんね、彩人くん。


わたしの心は、動かないみたい。