――『一緒に食べよう?』――



くりっとした瞳。

さらさらの髪。

柔らかな笑顔。



真っ暗だった、わたしの視界に飛び込んできた瞬間、


悲しいだけの高校生活に、ひとすじの光が差し込んだんだ。



奏子ちゃんには、本当に感謝してる。




「ありがと」


「何?」



「ううん」



友達になってくれて、ありがとう――。

心から伝えたかったの。



会話が途切れる事なく、別れ道までおしゃべりし続けた。



「バイバイ」


「また明日」




――波乱の展開、かぁ……。