テスト前に、彩人くんを混乱させたくはないし……。


わたしも、そんなに強くはないから……。




受け止めてもらえない告白をして、動揺したくない。



まずは、テストを乗り切らなきゃっ。

わたし、成績真ん中だから、これ以上成績落とさないようにね。




この日から、しばらくの間。

彩人くんがわたしの視界に入る事はなかった。





そして――。



「終わった――――っ」

「うわー、やべー……赤点かも」

「やっと遊べる――っ」



3日間のテスト期間、終了。

クラス中が、開放感に包まれた。




わたしのテストの出来は置いといて。

いよいよ運命の日が近づいてくる。



心の準備をしなきゃっ。




週末――。

わたしは1人、ある場所へ向かった。