「おはよう。」

「おはよう。」

私が言えば母、父が答えてくれる


高校2年の吉野 詩那 (よしの しな)


活発でどこにでもいる女子高校生をやってる

顔は・・・・・普通かな?



いつものように学校へ行く準備を進める

顔をあらって軽く化粧をしてゆるく髪をまく

コレも2年目。だいぶキレイに

そして、すばやく出来るようになっていた。

朝からガッツリどんぶり一杯のご飯をかきこみ鞄を取る

「いってきまーす。」

「いってらっしゃい。帰りに気をつけて。」

母の心配の声

あたたかい

両親と兄との4人家族

何不自由なく過ごしている

これを幸せというのだろう

なのに
昨日もまた泣いた。

時間は止まることなく進んでいく

こんな風に毎晩泣く習慣がつきはじめたのは

中学1年の冬頃からだ