心読まれたうえに、反論できない。

加瀬さんって、意外にできる男なのかもしれない…変なところで。


「わかりました。素直になります」

「よろしい、よろしい」


でも、伝えていいものかな?
確か、深さん好きな人がいるって、さっき言ってたよね…?

いろいろ考えてるうちに、時間だけが過ぎて行って…結局バイトの時間いっぱい、、今日の帰宅時間となった。


「送ってくよ」

いつもは1人なんだけど、今日は深さんが一緒。

嬉しいような、複雑な気分で歩くあたし。
深さんはあたしの少し前を歩いていた。