パラレル・ワールド~君と僕の今



「レイ、そんじゃお前、あの水盤を覗いて見ろよ。

もしかして、お前の両親に会えるかもしれねぇぞ」


俺はマジでそう考えて、レイに向き合った。


「俺はとんと、興味ねぇけどよ。

お前にとっては必要な機会なんじゃねぇの?」


そしたら、レイはゆっくり目を開けて言ったのさ。


「ジュンの興味ないもん、あたしも興味ない」

「え?」


俺は、その言葉の意味するところが、全くもって分からなくてよぉ……


思わず助けを求めるように、くるみの顔をチラ見した。