俺は深さんを後ろに乗せてバイクを走らせた。 レイの爺さんの軽トラは、結構直ぐに見つかった。 で、俺はその側でエンジンを止めて深さんを降ろすと急に胸が苦しくなったんだ。 「ジュンくん、どうしたんだ。具合でも悪いのかい?」 深さんが心配して声を掛けてくれたけど、 「いや、なんか、寒気がするっていうか、身体中の力が抜けるようで……」 俺は立ってることも儘ならず、道端にしゃがみ込んで蹲ってた。