教えてくれたのは母親の方。 『多希は大学生よ。薬科大学に通っていたの。特待生でね。とっても自慢の娘よ。』 …………絶句とはこのこと!? そうなんだ……。 それじゃあ何!? 私…、薬剤師にでもなりたかったわけ!? 心配そうに見つめる二人の視線に対し、申し訳なくなった。