白い約束

『はーい。先生、それ前も言いましたよ?』



『あれ?そうだっけ?参ったな…。』



頭をかきながら苦笑する先生。



忙しい合間をぬって来てくれてること、私は知ってるよ。



先生は結構、患者さんの中で人気高いから。



とうとうリハビリも最終を迎えた。



退院日も決まる。



記憶喪失のままだが、日常生活には差し支えない程度の記憶はある、という判断だった。



荷物を整理してる間も、先生は来てくれて。



『お母さん、私どのくらい大学休んだのかな?』



『えっ!?あ、ああ…一カ月よ。休学届けを出しているから大丈夫だからね。』



『そっか〜。じゃあ帰ったら勉強しないとね〜!遅れてる分、取り戻さなきゃ。』