白い約束

『今はまだ、思うように身体が動かないかもしれませんが、軽いリハビリ程度で治りますから。』



先生は、ニッコリ笑って病室から出て行った。



窓から光が差し込む。



まるで、おとぎ話にでも舞い込んだようなキラキラした光。



白い壁が煌めいている。



どれだけの時間が流れたのだろうか。



両親も、毎日来ては話しかけてくれる。



私の記憶が混乱しないように、言葉を選んで。



先生の言う通り、身体はすぐに動かせるようになった。



『動くようになれば、敷地内なら散歩くらいした方がいいよ』と言われた。



あたたかな日差しを浴びて、



一人、ベンチに腰掛ける。



俯いていたら、近くで止まる足音に気がつく。



顔を上げた。