白い約束

『この指輪…さっきの先生にもろたん?』



えっ…!?



とっさに手を払いのけた。



左手を隠すように抱きしめる。



恭亮は気付いていた。



ここは…司の病院だということ。



それから……



担当医が、司だということ。



『多希と再会した日、車で迎えに来てた人やろ…?』



涙がこぼれ落ちる。